鳥取で蘇るマスク工場
ご存知ですか?
鳥取の小さな工場がマスクを作り始めるそうです。
それだけなら、「フーン」という感じじゃないですか?!マスクが不足しているので便乗しようとしてる??それにしても、それが何故ニュースになる?
いや・・・でも、そう簡単にマスクを製造する設備を導入できるのか?
というか、そもそも大手さんでも苦労しているらしいマスクの原材料・・・どう調達するつもりなんでろう・・本当に可能なのか?!と興味津々です。
実は、この会社は農機具などの売買をしている会社で3年前に鳥取のマスク工場を倉庫にする目的取得したらしい。
ただ、取得した折に以前の所有者から「10年周期でマスクが必要になる!」との助言を受けていたらしい。ということは高齢化などの理由でのM&Aだったのだろうか・・・
だからと言って、この助言だけで会社を買える人は中々いないですよ。しかも、本当にそれに備えるつもりで10年間機械設備を遊ばせてもいい・・・と思っていたのならこれもスゴイ。
しかも、原料も備蓄していて枚数にして600万枚分にもなるという。
凄いですよね。
それだけではありません!
なんと製造できるマスクは、普通の一般品ではなく、ワンランク上!性能が良いらしいです。
鳥取大と以前の業者が共同で開発したもので4層構造になっているといいます。
要は、付加価値までついた「マスク」だったんですね。鳥取市は大喜び!同社への財政支援まで検討しているそうです。
なかなか難しいことですがビジネスは、流行を追ってばかりではなく、昔のことも考慮できるだけの目を持たないとダメですね。そう!先見の明ですね。
商売としては消費財は商材の王道と言われてきました。でもまさか10年単位で先を見て工場を稼働させずに置いておけるなんてこと、なかなかできないですよね。
今回は購入して3年後だったので上手く行ったのですが、例えば10年後・・・機械って動くのかな・・・て思ってもしまう。
・・・こんな風に考えてしまうところがダメなのですね(笑)
月産10万枚のマスクを製造するそうで、所在地の鳥取とその周辺を中心に販売するそうです。鳥取の方、ラッキーですね。人のため、世のためにもなる!
素晴らしいニュースでした。